新型コロナウィルス感染拡大下での卓球活動について

会員の皆様に

2020年度の足立区における卓球の活動は、二度にわたる緊急事態宣言が発せられ、都を始め、足立区においても新規感染者が拡大し、いつ、どこで感染するか、予断を許さない状況下で活動を行わざる得ませんでした。このため、春、秋の団体戦と新人戦などの一部の活動しか行えないのが現状です。
こうした、限られた活動についても、出来るだけ三密をさけ参加人員の限定をはじめ、ゲーム時以外でのマスク着用義務化など、リスクを最小にする努力が必要でした。中でも、新しい感染症が、無症状の感染者が存在することが判明したため、状況の報告書や入場前の検温、消毒の徹底を行ったとしても、感染予防としては、不十分な状況です。
一方、飛沫の状況がスーパーコンピューターの解析により、2m以上の空間に広く拡散し、2時間以上滞留することが判明しております。こうした状況を受け、大会、その他の活動に際しては、これまでの換気に加え、一定時間毎の一斉換気を行うなどの換気の強化、ゲーム上、リスクの大きいダブルスの禁止、チェンジエンドの禁止などの処置を実施するとともに、区にも働きかけをしてまいりました。中でもダブルスの禁止にこだわったのは、当初は日本卓球協会のガイドラインに従ったものですが、その後の感染状況が悪化する中で、飛沫感染の解析が判明するなどから。シングルスは2人のプレーヤーに残留飛沫のみの影響を受けるだけなのに対し、ダブルスでは、パートナーの飛沫の吸い込みと接触によるリスク、それに加え残留する飛沫も増加するなど、リスクが大きくなるからです。この感染症の予防の基本の一つとしてソーシャルディスタンスが良く言われますがスポーツの場、中でも室内においては、必要と言わざるを得ません。
卓球競技については、バスケットボールや柔道などの競技と比較してリスクは低いのだから、ダブルスぐらいは良いのではとの意見もあるようですが、都の感染状況や足立区の感染状況がやや改善されたとは言え、まだまだ安心出来る状況ではない中では、より安心な状況下でプレーが出来るよう、すこしでもリスクを減少させる労力を行うことは、足立区卓球連盟として当然の責務であると考えます。
足立区卓球連盟
会長 久須美 皓司